2013年11月27日

立命館大学との共同研究 中間報告会

先週の金曜日(22日)共同研究をお願いしている
立命館大学環境システム工学科の岡本享久教授と
修士1年の志村さん学部4年の南舘君のお三方が
今年度研究の中間報告に来社されました。
立命館大学との共同研究 中間報告会

岡本先生とは、先生のお母様がお住まいになっている
三ケ日町のご実家で「古民家再生」の仕事をさせて
いただいたのが、知りあったきっかけでした。
立命館大学との共同研究 中間報告会
三ケ日岡本邸外観

立命館大学との共同研究 中間報告会
三ケ日岡本邸内観



岡本先生の研究室名は「環境マテリアル研究室」。
マテリアルの中でも特にセメントやコンクリートの
あらゆる可能性を追求するのがメインテーマです。

その中でも非常に面白い研究テーマの1つが
「セメント系硬化体からなる新規発音体の楽音特性と癒し効果」。
コンクリート製の弦楽器や管楽器を企業と共同製作しており、
今年度の「全国手づくり楽器アイデアコンテスト」で
見事1位(会長賞)に輝いたそうであります。
http://www.ritsumei.ac.jp/rs/category/r_na_hito/entry/?param=420

立命館大学との共同研究 中間報告会
コンクリート製のハーブ

立命館大学との共同研究 中間報告会
コンクリート製のトランペットとクラコーダー

先生は民間企業ご出身でもあり、考え方が非常に柔軟。
ご実家の古民家再生以来、古民家も環境マテリアルであると認識され
「日本古来の建設材料と建造技術からなる古民家の再生推進と
保有する自然エネルギーの評価・分析」を研究テーマに加えられ、
7年前より弊社との共同研究がスタートしました。

今年度の研究テーマは
①古材の硬さ評価と②部材接合部の耐久性の2つ。
22日の中間報告会では、まず弊社の応接室にて
①の報告をしてくれました。
立命館大学との共同研究 中間報告会
ピッカーズ試験機という機器を使って硬さ測定した結果と
電子顕微鏡による観察画像を報告してくれました。
今後新材との比較を行い、古材の有用性評価を進めてもらいます。
立命館大学との共同研究 中間報告会

立命館大学との共同研究 中間報告会

その後に、現在弊社で施工中の宗源院さまの現場に移動し
既存の本堂と施工中の庫裏の両方を見学してもらいました。
立命館大学との共同研究 中間報告会

立命館大学との共同研究 中間報告会

本堂では、ほぞやくさびなど伝統的な部材の組み方を見学し
庫裏では現代の接合金物を熱心に見学していました。
立命館大学との共同研究 中間報告会

立命館大学との共同研究 中間報告会

立命館大学との共同研究 中間報告会

立命館大学との共同研究 中間報告会

学生さんたちは、文献やネットでしか見たことのなかったものを
自分の目で確かめることができ、有意義だったと思います。
さっそく志村さんから
「貴重な経験になったとともに、研究への意欲がより一層出ました」
とのメールを頂きました。
立命館大学との共同研究 中間報告会

立命館大学との共同研究 中間報告会


今後は、実物の部材および接合金物を用いて
接合部の耐久性評価のため疲労試験を行う予定だそうです。

伝統的な組み方と接合金物を使った現代の組み方。
それらを学生さんたちが、どう研究を進めどう評価するのか?
2月の研究発表会が非常に楽しみであります。



Posted by 常盤工業1 at 12:30│Comments(0)
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