2011年06月28日

「心の構造図」について

7月7日のブログで書いたように
僕は稲盛和夫さんの「盛和塾」の塾生として
経営の真髄を学ばせてもらっています。
http://tokiwa01.hamazo.tv/d2011-07-07.html
「心の構造図」について
今日は塾長の教えの一つである
「心の構造」について紹介したいと思います。

稲盛塾長は、人間の「心の構造」を図に示すと
同心円状の多重構造になっているのではと話されています。
「心の構造図」について
まず、心のいちばん奥には
「真我」と「自我」が共存しています。

「真我」とは、良心や理性といった いわば「利他の心」であり
どんな人間にも必ずこの「真我」が心の中心にあります。

そして、「真我」と共存しているのが「自我」つまり「利己心」であり
「自我」には我々の命を維持するために必要な食欲や闘争心といった「本能」や
好き嫌いや喜び怒りなどといった「感情」で構成されています。

「真我」と「自我」の一つ外側には
見る、聞くといった五感に伴う「感性」があり
さらにその外側には「知性」が存在しています。


稲盛塾長は
「心の構造をこのように考えると、様々なことが説明でき
 また人間がよりよく生きることができる」
とおっしゃっておられます。

例えば、の赤ちゃんは「自我」と「真我」だけを持っています。
生まれたばかりでも本能と感情があるので
泣いたり笑ったりという感情表現ができます。
そのうち目が見えるようになって音にも敏感になってきます。
これは五感つまり「感性」の働きです。
その後、五感がどんどん発達していくと共に
12~3歳くらいまでの間に「知性」がトレーニングされて
大脳皮質が次から次へと発達していきます。

心の構造の中心からスタートし
成人になるに従って徐々に外側に広がっていくのです。

そして今度は年老いてくると
逆に一番外側の「知性」が少しずつ減っていってしまい
徐々に「完成(五感)」も鈍くなってしまって
最終的には「真我」と「自我」だけになっていってしまうのです。
歳をとると怒りっぽくなったり泣き上戸になったりということも
そういう理由からだと思います。


そして、もっと大事な点は
人間の心の中心にある「真我」と「自我」が
同じ円の中に同居しているということです。

つまり「利他」が増えると「利己」は減り
「利他」が減ると「利己」が増えるということであります。

心は多重構造をとっていますが、
その中心では、人を慈しみ、人を助けてあげようという「利他の心」と
自分だけよければいいという「利己の心」がせめぎあっており
それぞれが占める割合がどうなっているかによって
その人の人間性が決まるといってもいいと思います。

稲盛塾長は
「心を高める ということは、」日々精進を重ね 心を磨くことで
 「利他」の割合を増やすと共に「利己」を減らすことであり
 経営者が立派な経営をして自分の会社を発展させたいと思うならば
 この「心を高める」ということをやり続けなくてはいけないのだ」
と教えて下さっています。


皆さんはどう思いますか?
僕は、この考え方には 本当に共感できます。

僕など本当にまだまだなのですが
少しでも「利己」を抑えて「利他」の割合を増やし
心を高めていきたいと思う 今日この頃であります。



Posted by 常盤工業1 at 11:08│Comments(0)
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